ワクチン債が最も影響力のあった社会貢献型債券ベスト25の一つに。

「ユーロウィーク」は、ワクチン債が日本での数十億ドルにのぼる社会貢献型投資のさきがけとなったとしています。

2012年6月19日(ワシントンD.C.):金融専門誌であるユーロウィークは、2008年に日本で初めて販売されたIFFIm債(通称:ワクチン債)を、最も影響力のあった25の社会貢献型債券の一つに選びました。ワクチン債は日本での社会貢献型債券の浸透に先鞭をつけたといえるでしょう。

ユーロウィークの25周年記念号では、「IFFImによって日本の投資家は社会的責任投資に対する最も熱心な投資家層となりました」としています。

2008年2月に大和証券が販売したワクチン債(年限:2年、利率:9.9%、発行額:17億南アフリカランド)は、他の発行体が様々な社会貢献型債券を発行するきっかけともなりました。IFFImの財務マネジャーである世界銀行は、かねてより日本市場での「売出」を積極的に行っており、IFFImの「売出債」も実現しました。

この売出債以前のIFFImの起債は、2006年11月の機関投資家向けの大型起債(発行額:10億米ドル)だけでした。以後IFFImは合計25回の起債を行い、うち21回が日本の個人投資家を対象とした売出債でした。日本市場では、IFFImが全世界の資本市場で調達した総額37億米ドル相当のうち18億米ドル相当が調達されました。起債通貨を見ると、2008年の初回を含む9回の売出は南アランド建てで発行されています(南アフリカ共和国はIFFImのドナー国でもあります)。

ユーロウィーク誌によれば、2008年の第一回ワクチン債販売は日本の個人投資家向け市場で過去最大規模(当時)であり、同時に販売されたトヨタモータークレジットコーポレーション債よりも大規模であったとしています。以来IFFIm は3回にわたって更に大きな規模の売出を行っています。

これに加えユーロウィーク誌の記事では、IFFImが果たしたより重要な功績として、新たな市場の創造を挙げています。これまで日本の投資家に販売された社会貢献型債券の総額は66億米ドル相当額で、少なくとも9カ国の通貨建てで起債されました。

「IFFImが日本の市場に初めて登場したことによって、開発途上国の人々を支援し、生活水準を改善するための活動に、先進国だけではなく開発途上国「自身」も共に取り組んでいるということが国際的にも認知されることになりました。」

と同誌のアルンナ・オテ氏は述べています。同氏はIFFIm理事会のメンバーを務めたこともあり、2008年の起債の時にはアフリカ開発銀行のコーポレート・サービス部の次長でした。

close icon

modal window here